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未練がましく 2018年12月15日 農園 トラックバック:0コメント:8

かつての農園。

閉じて2年になる畑ですが、時々たまらず覗きに行きたくなります。
未練がましいったら、ありゃしない!
おとこっぽいカミさんに、罵られながら・・・

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昨年の春、地主さんによって更地にされた農園ですが、
どういうわけか、私が耕していた一画は雑草が茂るままになっています。

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その後地主さんに逢ったことはないので、理由は今もわからないのですが、
もしかしたら、そこここに残る花の所為ではないかと思っています。

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この日は濃紺のセージが何本も揺れていました。

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草叢の中には黄色い花が固まって見えます。

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マリーゴールドですね。

このほかにも水仙や、カラー、グラジオラスなどが折々に花を見せてくれます。
根を完全に掘り出せなかったからでしょう。
ややこしいのは、この場合これらの花を持ち帰ってよいのかどうかということです。

ま、殆ど人影の無いところですし、もともとの持ち主が私ですから、
多少気にしながらも摘んで帰ってますが・・・。

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こうして暫らく畑跡に居ると、盛んだった頃の農園が甦ってきます。
今頃は白菜・大根・里芋といった冬野菜の収穫で、大わらわだったものです。
今でも運びきれないほどの野菜の夢を見ることがあります。
・・・・・
寂しいもんです。

畑の近くに見事なパンパスグラスが生えてます。
今年はその下に皇帝ダリアが咲いていました。

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里山は、やはりいいな。


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テーマ:エッセイ・散文 - ジャンル:小説・文学

天才?異才?奇才? 2018年12月13日 音(他) トラックバック:0コメント:16

中田ヤスタカ

田中ヤスタカ(1980年生まれ)は、DJ、音楽プロデューサー、作詞家、作曲家、編曲家である。

YMOや渋谷系の影響を受けた音楽を制作・プロデュースし、
レジデントDJ(クラブやパーティーのレギュラーDJ)としてクラブイベントの主宰者も務めている。

最も知られた実績はあの「Perfume」や、「きゃりーぱみゅぱみゅ」で、
独特の世界観を持つ音楽を世界的にヒットさせたことだろう。

和音階と和楽器(シンセ音だが)を巧みに取り入れたサウンドは、
渋谷系というよりYMOの発展形と言えるかもしれない。

これらのサウンドはすべて、DAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)による自演であり、
楽器の演奏や編曲、レコーディングエンジニアなども、自身で担当しているという。

さらに、国内外のアーティストへのリミックス提供、映画のサウンドトラック、ニュース番組のテーマ曲、
アパレルブランドのコレクション用楽曲などを手がける作曲家としても活動するマルチな才能は、まばゆいほどだ。

最も田中ヤスタカらしい作品といえば「TOKYO GIRL」だろう。
この曲は聴けば聴くほどシンプルでありながら、その巧みなサウンド作りに感嘆するのである。



ところでみなさん。
「きゃりーぱみゅぱみゅ」言えますか?


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2018年12月10日 江戸 トラックバック:0コメント:16

増上寺。

知人から芝増上寺の拝観券を頂いた。
拝観料を取るほどの寺院なのか?物知らずの私は首を傾げた。
券をつくずく眺めると、徳川将軍家の墓陵と宝物展示の鑑賞券が1000円とあった。
物知らずは途端に押し戴いたのである。

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都営地下鉄「芝大門」で降りるとすぐが、増上寺の門である。
大門のあるところだから「大門駅」だったのだ。

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数分足らずのところに巨大な三門が見える。

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近づくと圧倒されるような迫力!後から知ったことだが関東一の三門だという。

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山門から見えるのは当然本堂だろう。

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それにしても、こんなに大きな寺だとは思いもしなかった。
そういえば後ろに見える東京タワーとのショットは、観光案内で見たことがあったような・・・
本堂の中はたまたま法要中とのことで、撮影禁止でした。

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本堂の右側に無数の色彩が並んでいた。近づくと小さな地蔵の列だった。
「千躰子育地蔵菩薩」に奉納された地蔵の数々である。

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子供の無事成長を祈って、頭を守る赤い頭巾、寒さをしのぐ赤い前掛けを着せ、
風車を持たせて奉納された地蔵たちは、本堂の奥はるかまで続いていた。
時折の風に次々と回る風車、そのカラカラカラと鳴る音がなぜか切ない。

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地蔵の列が途切れる辺りに、徳川家の霊廟がある。

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二代秀忠、五代綱重、六代家宣、七代家継、九代家重、十二代家慶、十四代家茂の6人の将軍の他、
女性では正室の二代秀忠夫人崇源院を初め5人、側室としては三代家光の桂昌院など5人、
その他、将軍の子女を含む計38人が祀られている。

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このように増上寺は、徳川家の菩提寺として繁栄したのだろう。
元々が松平氏と所縁のある寺だったそうだが、徳川家康が江戸入府の折、
たまたま増上寺の前を通りかかり、源誉存応(げんよぞんのう)上人と対面したのが菩提寺となるきっかけだったという。

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帰りはJR浜松町から乗ることにした。
浜松町は羽田に向うモノレールの乗り換え駅として利用しただけである。
界隈は意外にラーメン屋が多い。

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表通りより脇道に隠れた名店あり、とは某南亭の格言だが、さっそく裏通りに潜入する。

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目に付いた2店で迷ったが、行列の多かった「THANK」という今風のラーメン屋を選んだ。

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ここはやはり今どき人気の「鶏塩ラーメン」が売りだった。
鶏脂が浮いた濃厚そうなスープだが、意外にさっぱりとした口当たりだ。
ストレート細麺との相性も良く、なにより大きな鶏チャーシューが唸るほどの美味だった。
新世代ラーメンに偏見を持っていたこと、反省しております。

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浜松町駅前といえば、ここはあまりにも有名な酒場がある。
昭和4年創業の居酒屋「秋田屋」は、飲兵衛憧れの店といっていいだろう。
日暮れになるとサラリーマンたちが群がり、道路まで溢れかえる光景はいつ見てもたまらない。

秋田屋

この写真は借りたものだが、私が駅に向っていた時間はまだ開店には早すぎたのだろう、
残念なような、これでよかったような複雑な気持ちだったが。


東京に住んで20年、勤めも入れると40年近い東京暮らしになるが、
東京のことを殆ど知らずに生きてきたように思う。
この増上寺といい、上野寛永寺、そのほか有名社寺、名園と呼ばれるところも知らずに過ごしてきたのだ。

やっとこの頃、おのぼりさんのように東京のあちこちを巡るようになった。
発見、発見の連続である。


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違いは 2018年12月08日 酒肴 トラックバック:0コメント:14

お通し、突き出し、先付け。

居酒屋ではお酒と一緒に小鉢がついてきます。
一般に「お通し」と呼ばれていますが、お店によっては「突き出し」とか「先付け」と呼ばれることもあります。

お通し、突き出し、先付け・・・どう違うのだろうかと調べたところ、
お通しは注文をしなくても飲み物と一緒に付いてくる料理で、
突き出し、先付けは本料理の前の軽い料理、という解説がありました。

いまいちよく判らない解説ですが、「お通し」は南亭風情が行く居酒屋でも必ず付いてくるアレですね。
「突き出し」「先付け」はあらかじめ献立の中に組み込まれている料理、
いわばコースの中の前菜といっていいでしょうか。
特に「先付け」は料亭のイメージが強く、やや敷居が高いように思えます。

さて、「お通し」というと、佃煮、塩辛、シラス卸しなど出来合いのものや、
手間をかけない小鉢が多いようです。
しかしこのごろは、お品書きに加えてほしいような逸品を出すところも増えてきました。

よく考えたら当たり前のことかも知れません。
「お通し」でいきなり満足させるのも、お店の良い宣伝になりますからね。
そうそう、こんな「お通し」もありました。

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左上は、東銀座の居酒屋「三ぶん」さん。なんと「うこん」と「黍酢」そしてとろろ芋が『お通し』でした。
「これで胃を落ち着かせて、美味しいお酒を楽しんでくださいね」と、女将さん。
右上は八重洲「三度」さんの、「うに寒天」。
下に降りて左は千葉の酒場「丸吉」さんで頂いた「くらげ卸し」、そして右は最近の上野でよく見かける「生キャベツ」です。
キャベツは別として、いずれも今までに無かったような「お通し」でした。

どうやら居酒屋も「お通し」で勝負!の時代になってきたようですね。
料亭の「先付け」ですが、残念ながら南亭の身分では、生涯お目にかかることはなさそうです。
ただ、「突き出し」と思われるものは市内で唯一なじみの店、
「福酔」さんで出されるのがそれではないでしょうか。

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毎回、季節のものを中心に三品ほど盛られた皿が出てきます。
ごくごく普通の品々ですが、眺めるだけでもけっこう楽しいものです。

この「福酔」さんは家庭料理の店、いわゆる割烹ですが、
程よく飲んで食べて野口英世さんが三人も居れば足りるというところですから、
「先付け」とはいえないのでしょうけど、南亭には十分に「さきづけ」気分であります。

さて、仮装酒場「南亭」はどうでしょう。
いつも「お通し」「突き出し」か「本料理」か判らないようなお品書きです。

先付け2

一度、二度、「先付け」らしい小鉢を並べたことがあります。
珍味のようなものを見境いなく放り込んだ、節操の無いセットになってしまいました。



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百歳の句集 2018年12月06日 俳句 トラックバック:0コメント:10

『あんこーる』

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ILLUSTRATED BY NANTEI

今年の四月に百歳を迎えた俳壇の重鎮、後藤比奈夫さんが句集を上梓しました。
十五集目の表題は『あんこーる』です。

『あんこーる』のあとがきには、こう書かれています。
『白寿』のあとがきに、これが最後の句集と記したが、
アンコールなら許されるだろうと、勝手な言訳をして此所にもう一冊の句集を出すことを心に決めた。

ちなみに『白寿』とは昨年、九十九歳(白寿)で刊行した句集のことです。

『白寿』のときと同じく、大らかで氏独特の飄逸さが漂う句集です。
今日はその中から後藤師自薦の十句を紹介しましょう。

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中で浅学の私には判らない句もあります。
せっかくなので、懸命に調べてみました。

柱状摂理板状摂理冬怒涛

板状摂理というのは、岩にある柱状の割れ目をいい、
板状摂理は平行な板に似た割れ目のことだそうです。
激しい冬の波濤に晒される、越前東尋坊を想像しました。

フエールセーフフールプルーフ四月馬鹿

これも???の詠みですね。
フエールセーフとは、エラーを起こさせない装置あるいは処置。
フールプルーフは、エラーが起きても事故につながらないようにする装置のことをいうそうです。

そうしてみればこの句は、機械文明へのアイロニーに思えます。

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後藤比奈夫氏については「最後の粋人」をご覧ください。


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