がちょ~~ん! 2017年11月22日 音(他) トラックバック:0コメント:12

谷啓 - コピー
ILLUSTRATED BY NANTEI

ジャズマン、谷啓。
谷啓さんが亡くなって7年になります。
谷啓さんはご存知、クレイジーキャッツのメンバーとして、
ふわっとした独特の笑いで親しまれていましたが、トロンボーン奏者としても有数のプレイヤーでした。

クレイジーキャッツそのものがジャズバンドだったわけで、ドラムのハナ肇、ベースの犬塚、トロンボーンの谷啓。
この三人はジャズ専門の月刊誌「スイングジャーナル」の人気投票で、ある時期ベスト20に顔を連ね、
谷啓さんに至っては、毎月ベスト5を外さなかったほどの実力を持っていたのです。

谷啓さんが演奏した映像は、いくつか残っていますが、
名演と言われた「スターダスト」は、何故かYouTubeから削除されてしまいました。
今回は途中でボーカルも入った「リンゴの木の下で」。

晩年の映像かと思われ、トロンボーンの息継ぎが苦しく聞こえますが、
谷啓さんらしいペーソス溢れる歌声と演奏です。



クレージーキャッツのメンバーも、犬塚弘さん、桜井センリさん。
この二人が残るだけとなってしまいました。




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相模国 2017年11月20日 雑話 トラックバック:0コメント:32

六社神社。

第十代崇神天皇の頃、出雲地方より相模の国に氏族が移るとともに、
祖神の櫛稲田姫命を守護神とした社を建てて、これを『柳田大神』と称しました。

大化改新後、柳田大神に、一之宮寒川神社、二之宮川勾神社、三之宮比々多神社、四之宮前鳥神社、
そして平塚八幡宮の分霊を合わせ祀ったのが相模国六所神社の始まりです。
六社の中でも大磯町の『柳田神社』は総社として崇められてきました。

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風格のある拝殿には立派なしめ縄が張られていますが、このしめ縄は出雲で作られているそうです。
伝えられているように、出雲との深い関係を物語る事例だと思われます。
櫛を象ったこの神社のお守り「湯津爪櫛御守」は、
女性を災害から守り良縁にもご利益があるというので、女性の参拝客が多いと聞きました。

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静かだった境内にぽつぽつと人が集まり始めました。
着飾った大人、そして晴れ着の子供たちです。

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この日、珠姫は三歳の七五三。

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多少の経緯があった出産でしたから、感慨もひとしおです。

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七歳もあっという間に訪れるでしょう。
それまでは、寝込まないよう心がけたいものです。


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・・・・は 2017年11月16日 俳句 トラックバック:0コメント:26

名工。

秋の蜘蛛

狭庭に十匹以上の蜘蛛が、大きな巣を張っている。
いかに手入れをしてない庭かと思われるだろう。

その通りで日当たりの悪い庭は、なかなか花を咲かせる草木が育たず、
栃の木や月桂樹といった高木と椿、梅、百日紅などの中木ばかりだから、
剪定しないと、鬱陶しいだけの庭になるのだ。

そんな所だから樹木の間、または樹木から雨どいの間にと蜘蛛が糸を張り易いのだろう。
いつしか狭庭は蜘蛛の巣だらけになってしまった。
だが、我が家では蜘蛛に害を加えてはいけないという、不文律がある。
害虫を食べてくれる「益虫」、または蜘蛛を殺すと罰があたるという説を信じているからである。

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こうして縦横無尽に糸を張った蜘蛛の巣。
普段はそう気にならないが、秋の日差しが斜めに差し掛かると、
それらの住まいが、黄金色に輝いてくっきりと浮かび上がるのである。

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なんと精緻な造型だろうか!まさに優れた建築家にして名工の仕事と言うしかない。
蟻や蜂、ある種の河豚もそうだが、小さな生き物たちが作る巣は驚異的である。
しかも本能のままに造り上げるのだから、自然というのはなんと玄妙なものか!

そんな蜘蛛の巣も、月日を経るにつれて綻びが目立つようになる。
そして台風や木枯らしのたびに、精緻な住まいは二戸三戸と跡形もなく吹き飛ばされ、
辛うじて残った者はまるでボロ屋に縋るごとく、二三本の糸に身を託して踏ん張っている。

殆どがジョロウグモと言われる大型の蜘蛛である。
これから先、虫が苦手な方はご覧にならないほうがいいだろう。

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ジョロウグモは雌のほうが断然に大きい。
体長は三センチから四センチ、雄はその五分の一に満たない。
繁殖期には一匹の雌に何匹もの小さな雄が集まってくる。
争いに負けた雄は巣の端っこで死を待ち、幸運な配偶者も冬を待たずに命を閉じる。
雌の中には越冬するものいるそうだが、寒中に彼女らの姿を見たことはない。


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赤提灯(81) 2017年11月13日 酒肴 トラックバック:0コメント:34

ルビーがダイヤに。

鮭が記録的な不漁らしいですね。
おかげでお正月のイクラは、目の玉が飛び出るほどのお値段になるそうで、
まさにルビーがダイヤモンドに化けた感があります。
さっそくイクラ泥棒が現れたというじゃありませんか。

イクラの価格が高騰する中、北海道岩内町の「鮭鱒」ふ化場で、
腹をさかれ卵だけが 取られた状態のサケ173匹が見つかり、
警察は、イクラを狙った窃盗事件とみて捜査 しているそうですが、昔は考えられなかった珍事件ですね。
イクラなんでも、と思いましたが・・・あははは。

居酒屋「南亭」もこの時期は、毎年イクラの醤油漬けを提供してきましたが、
今年はそういうわけで、メニューから「排除」するつもりでした。
ところが幸運なことに、たまに覗く魚の安いスーパーで見つけたのですねー!千円でお釣りが来る生イクラを。

さっそくぬるま湯でほぐして、醤油と酒に漬け込みましたです。
二晩置いたイクラはぷりぷりに膨らんで、いい色になってます。
まずはこれで一杯やりましょう。

イクラE

@Ω*#!∑0+Θ***!!でございます。

イクラだけで呑むのは勿体ないですから、脇役も何品かつくりませう。
「ワカメとエノキの炒めもの」
水で戻した乾燥ワカメとエノキを胡麻油で炒めます。
味つけは醤油と砂糖少々、一味をさっと振って仕上げますよ。

イクラA

ワカメとエノキがとろりとして、優しいおつまみでございます。

「獅子唐とシラスの煮物」
獅子唐はヘタを取って指で軽く揉むと、中の種がこぼれ落ちます。
こうすると辛さが少なくなるので。
この獅子唐とシラスを醤油、味醂で煮ましょう。

イクラD

汁が少なくなるまで火を通します。
獅子唐とシラスの相性ばつぐんですな。

以下は常備菜です。
「生姜の佃煮」
生姜は薄くスライスして10分ほど茹でます。
それを水に一時間さらしてざるにあげたものを、醤油、砂糖、つゆの素で煮込みましょう。
煮汁が少なくなるまで加熱して冷ましたら、パックで保存しましょう。

イクラB

この味はいうまでもありませんね。

お次は「野沢菜ピリ辛炒め」
野沢菜の漬け物を2センチほどに切ったら、よく絞って水気を取ります。
豚小間切れも小さく切って、野沢菜と一緒にフライパンで炒めましょう。
油はサラダ油(大1)ですよ。

醤油と砂糖で味付けしますが、野沢菜の塩気がありますから、醤油はほどほに願います。
肉に火が通ったと思ったら、最後にラー油をお好みの量振りかけて、
よく馴染ませたら出来上がり。

イクラC

これはご飯に混ぜても、美味いこと請け合いです。

イクラF

ということで小皿五品。
山海の珍味を並べたわけではありませんが、
手ずから作ったつまみとなると、愛おしいものでございます。

こうして呑んでおりますと、次第に「ここは何所?あたしは誰?」ということになるのです。
独酌というものは気ままですが、どうしても内に籠りますので、
飲みすぎると酔い心地がよろしくないのでございます。



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昭和日和(其の十四) 2017年11月11日 漫歩 トラックバック:0コメント:20

亀戸・勝運商店街。

JR亀戸駅北口をまっすぐ行くと、こじんまりした商店街が見えてくる。
勝運商店街、正しくは「亀戸香取勝運商店街」と呼ぶ香取神社の参道商店街である。
寂れた通りだったが数年前「昭和30年代」をテーマにリニューアルしたそうだ。

店舗の殆どを「看板建築」に改装して町興しの目玉とし、
週末は様々なイヴェントを企画するなど、努力の甲斐あって商店街の復活は目覚しいものがあるという。

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商店街の入り口では、さっそく三階建ての看板建築が出迎えてくれた。

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通りは看板建築オンパレードで、さながら朝ドラのセット。

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ちなみに、看板建築とは表面を銅版やモルタルで装飾した家屋である。
大正12年の関東大震災で焼失した商店街が復興する際、火災の延焼を防ぐため考案された。

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酒場までレトロな装い。

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一階店舗は普通の八百屋、普通の雑貨屋。

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せっかくだから、亀戸香取神社を参拝してゆこう。

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スカイツリーが迫る裏通り。

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ここからは藤の名所として知られる「亀戸天神」が近い。
四月の終わり頃から、境内を埋め尽くすように藤の花が咲き始める。

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亀戸天神の隣が二百年の歴史を持つ和菓子の「船橋屋」。葛餅があまりにも有名である。
深川に住んでいた頃は、砂町から横十間川沿いに歩いて買いに来たものだ。

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休憩も兼ねて名代の葛餅に舌鼓を打つ。
酒場しか知らないような南亭だって、人並みに甘いものが欲しくなる時があるんだ!

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もちろん、お土産の一箱も忘れずに・・・。

昭和浪漫★★★★☆ 散策推奨★★★☆☆



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