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十七文字の風景(8) 2019年07月17日 俳句 トラックバック:0コメント:9

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りんC
ILLUSTRATED BY NANTEI


横十間川。

十年ばかり、深川に住んでいた。
深川のある江東一帯は、運河が多い。
横十間川もそのうちのひとつだ。
池波正太郎や、藤沢周平の小説にもたびたび登場する。

現在は砂町から東陽町まで約2キロが、
整備された親水公園になっていて、
川辺にはマンションが建ち並んでいる。
しかし当時の砂町あたりの川岸は、
町工場や倉庫が点在する殺風景な場所だった。

梅雨時ともなると、一層憂鬱な風景になる。
空は手が届きそうなくらい低く、
川も街も色彩を放棄したようだ。
動くものといえば、
時折、泡になって浮かんでくる川底のガス。

だが、そういう風景も嫌いではない。
その日は雨が降ったり止んだりだったので、
物好きにも川沿いに亀戸まで足を延ばし、
船橋屋のくず餅を賞味するつもりだった。

船橋屋は文久年間の創業というから、二百年近い歴史を持つ。
たまたま店内には客の姿がなく、
ひとりくず餅をほおばりながら、とりとめもない思いに耽る。

するとほの暗い店の奥で梅安が茶をすすり、
店の前をよれよれ袴の青江又四郎が、よぎる姿を見たような気がした。



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テーマ:俳句 - ジャンル:小説・文学

裏町食堂 2019年07月15日 料(洋) トラックバック:0コメント:12

毎日が馬鈴薯。

6月から7月にかけて、こちらは馬鈴薯の収穫期です。
畑をやってる嫂から、また同じく農園歴の長いお隣から大量の馬鈴薯をいただくわけで、
そうなると消費のためとはいえ、毎日のように馬鈴薯を調理する羽目になります。

ポテトサラダをどっさり作って、両隣りにおすそ分けするなどしていますが、
これが一向に減らないのですね。

ポテトサラダも食べ飽きたので、
この日は「イモ豚炒め」。を作ってみました。

ジャガイモ三個の皮を剥いて、6、7ミリの柵切りにします。
これを豚小間、赤・黄のパブリカと一緒に塩・コショウで炒めるのですが、
イモは崩れないようにするのがコツ。

イモ夜A

ジャガイモのしゃきしゃき感を残しませう。

スープはやはりポテトです。
ジャガイモの「おやき」を作る時に残しておいた潰しイモを使います。

玉葱をよく炒めたら水とジャガイモを入れて、
コンソメ顆粒、塩少々、コショウで味付け。
加熱したら豆乳を加えてひと煮立てして、冷蔵庫で冷やしましょう。

イモ夜B

ジャガイモの冷製スープ、気取っていうなら・・・
ビシ、えーとビシ・・・ビシソワ―ズ!
ですかね。

イモ夜C

こうして薯、イモ、薯な日々が続くのです。
・・・・・・・・・・
明日は、刺身が食いて~~~~っ!!



テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

男子禁制 2019年07月13日 房総 トラックバック:0コメント:12

JUNNU

《千葉そごう》の別館は12階建ての駐車場だが、
1階から5階までは《JUNNU》という、女性向けのショッピング・モールになっている。
男性にはなかなか入りづらい空間である。

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ただ、中に面白いブックコーナーがあるという噂を聞いたので、
おそるおそる訪れてみたのだが・・・

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その本屋は4階にある。

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絵本、詩歌、映画、漫画、古典など、16の図書専門店からなる、一風変ったブックセンター。
ひとつひとつのブースを見て回るだけでも楽しそうだ。

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傍には「甘酒カフェ」。

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またその奥にはミニシアターまであったり、予想外のエンジョイ・フロアだった。

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ブックセンターを出ると、これまた手芸・クラフトの工房だろうか。

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様々な手工芸品や工具が並んでいて、

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さらには大型の機械を並べた工作室も見える。
たいへんなカルチャースペースではないか!

ただ、これだけの設備を持ちながら、ブックセンターもMaker's Baseも人影が無いということはどういうことだろう。
ともあれ、気になっていたJUNNUに、やっと闖入することが出来たわけだ。
我ながら、いつまで経っても野次馬根性が抜けないものと呆れている。

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1階に降りてくると、おしゃれなイタリアン・カフェが目に入った。
しかし、私には似つかわしくないこと夥しい。
なか卯のはいから饂飩で、昼飯といこう。

千葉にも、こういうしゃれたスポットがあるということ、
頭の片隅に入れておいてください。



テーマ:雑記 - ジャンル:小説・文学

^^! 2019年07月11日 面白 トラックバック:0コメント:14

ダンシング・オウム。

14種類の振り付けで踊るオウムが話題になっている。

いずれもオウム自らが考えた振り付けだという。

もしかしたらAIが埋め込んであるのでは、なかろうか。




他のバージョンは「オウム スノーボード」で検索してください。




テーマ:雑学・情報 - ジャンル:学問・文化・芸術

感動のダリア 2019年07月09日 農園 トラックバック:0コメント:18

茜空。

先日、旧農園の近くへ行ったついでに、一番最初に畑を持った市民農園に立ち寄った。
ちょうど、市民農園でお世話になったH氏の姿が見えたので、挨拶を交わしたのだが、
「ダリアを是非持って行ってください」ということで、花畑へ案内されたのである。

実は農園を仕舞うとき、ダリアとかグラジオラスの球根を欲しい方に分けたのだが、
H氏はことに花好きということで、多くの球根を引き取ってもらったのである。
以来、H氏の畑を訪れるたびにダリアやグラジオラスを立派に咲かせておられて、
嬉しく眺めていたのだが、なかなか顔を合わせる機会がなく、お礼を述べることが出来ないまま2年過ぎてしまった。

せっかくなので、大きなダリア一本と小さいのを何本か斬らせてもらったのである。

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久しぶりにわが家へやってきたダリア。
室内が一挙に華やいだ。

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入梅の声を聞く頃、農園のダリアは徐々に花開き、

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盛夏のダリアは逞しく天を突く。

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そして9月、10月、11月とダリアは色を深めつつ、身を細めてゆくのだが、
ダリアといえば忘れられない花がある。

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それは「茜空」と名づけられた種である。

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夜明けの空の微妙なグラデーションといっていいだろうか、
あまりの美しさに言葉を失ってしまうのだ。

今や農園の野菜たちも、ダリアも夢のような思い出になってしまったが、
こうして貰われていった球根たちが、見事な花を咲かせてくれる。

ただ、どういうわけか「茜空」は、未だにH氏のところで咲いたことがないそうだ。

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