里山から 2016年06月15日 里山 トラックバック:0コメント:22

時はめぐり~また梅雨がきて♪

「千葉城恋歌」でございますよ。
な~んて、バカなことを言ってるのは、疲れた証拠でして・・・

何が疲れたって、あなた。例の里山でハチク狩りしたのですがね。

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ご覧の通り梅雨時になりますと、用水の土手は「カゼクサ」でしょうかね、
イネ科の草が背丈を超すほど延びまして、その密集した間を、
掻き分け掻きわけ竹林まで進まなけりゃならないのですから、それだけで息が弾むのでございます。

おまけに、鋭い葉で腕を切っちゃあいけないてんで、長袖シャツでしょ。
雨上がりのムシムシした中ですから、密林のゲリラ戦さながらでして。

この草むらを抜けると、やっとハチク林に辿りつくわけですが、
いやはや《苦なければ楽なし》とはよく言ったものですな。
え?違いますか~

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既にハチクが川べりまで伸びてきております。
この分だと何年かあとには、用水もハチクで埋まるのではないかと気がかりです。

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それはともかく、この雑草と蒸し暑さで、竹林に踏み入る人は少ないと見えて、
ハチクが所せましとばかりにニョキニョキでございますよ。

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帰りがこれまた難儀ですから、ほどほどの本数を頂いて・・・
喘ぎ喘ぎ戻ったところに、大きな桑の木がありましてな。

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熟れた桑の実がみっしり!
黙って帰るわけには行かないでしょう。

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手の届くところの実を一心不乱に摘みます。
時々口に含みますが、鄙びた甘さがなんともいえませんな。

マルベリー

これはうちでグラニュー糖、レモン汁と一緒に煮詰めまして、
桑の実ジャム《マルベリージャム》を作るのでありますよ。

帰れば帰ったでハチクを煮るわ、ジャムをこさえるわで、
てんてこまいでして、おかげで二日ほど使いものにならなかったのでございます。



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里山から 2016年04月22日 里山 トラックバック:0コメント:28

パワースポット。
庭の山椒の葉が揃う頃になると、浮足立ってしまいます。
なぜかというと、例のところで筍が顔を出すからです。

例のところとは、南亭農園の近くにある谷津です。
房総には谷津が多いのですね。
太古に隆起した大陸棚、そのままの姿だといいます。

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ご覧のように両側の低い丘陵に抱かれたような、ほっこりした空間。
それが谷津の特徴でして、多くは水耕田として使われているのですが、
ここは、いつしか放棄田となって草木で覆われる一帯に変貌しました。

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これは蒲の穂。不思議な光景ですね。
風に運ばれて四方に種を飛ばすものですから、どんどん領地を広げているようです。

この谷津ですが、どういうわけか人影を見ることが滅多になくて、私たちだけの癒し空間になっているのです。
今の時期は眩しいほどの新緑で、用水の土手には様々な野草が喚き合っています。
鶯が盛んに誘いの声を上げているかと思えば、時々鋭い雉の叫び。
蛙も遠慮がちに鳴き出したり・・・

私はここを「多部田谷津」と名付けていますが、一歩足を踏み入れますと、
物凄い生命のエネルギーを感じるのですね!特に春は。

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10分ほど奥に入りますと、農業トラクター用の木橋が見えてきます。
私は中座敷と呼んでいますが、ぼんやりと風景を愛でたり寝転んだり、好き勝手に使っております。
中座敷があるからには、もちろん、もっと入り込んだところに奥座敷があるわけですが、
今回は筍掘りで体力を使いますから、そこまでの紹介は止しましょう。

そうそう、今日の本題は筍でしたね。

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この中座敷からすぐに竹林が見えてきます。
持ち主のいない竹林ですから、筍は掘り放題(と、勝手に思ってますが)。

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竹林の中に入りますと、いきなりタケノコ坊やが頭を出しています。

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あそこにも・・・。

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掘ってみるといい形です。皮を剥いたら実に柔らかそう!

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?本ばかり頂いて帰りませう。

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竹林の手前には、芹が密集してます。もちろん頂きませう。

更には、土手の蓬、土筆んぼも・・・
これでしばらく食費はタダというわけです。

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先ほどの中座敷で休息をとります。
お握りと飲み物でお腹を満たしたら、ごろりと仰向けになるのです。

あいにくこの日は曇りがちでしたが、晴れた日は・・・

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このように、体が新緑に染まるような風景となるのです。

新緑


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谷津田から 2015年06月09日 里山 トラックバック:0コメント:32

梅雨の恵み。
お馴染、多部田の谷津田です。

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六月ともなると、背丈ほどに伸びた蒲やイネ科の雑草で覆われ、
春の抜けるような風景が、如何にも梅雨時といわんばかりの鬱陶しいものに変貌します。

この谷津田も刻々と自然体系が変化しています。
一頃は稲田もいくつかあったのですが、次々と休耕田になってたちまち雑草がはびこるようになりました。
カンゾウや外来種のナガミヒナゲシが目立つようになり、
翌年にはハルジオンが取って替るというように、目まぐるしく植物が交代しています。

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昨年あたりからは、土手の一端にあった蒲が驚異的な増殖を見せ始めました。
用水を埋め、土手道を塞ぐ勢いです。
その蒲をかき分けながら目指したのは、恒例となっているハチク採りです。

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竹林に入るとあちこちに竹の子が顔を出しています。
頭上では風に嬲られた竹が軋み、さらさらさらさらと葉ずれの音が絶えません。

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ハチクは直径が真竹の半分ほどなので、竹の子もやはり細いのですね。
ですから長靴の先で蹴飛ばすだけで、簡単に折れるのです。
変り映えのしない写真ですが、さっそく持ち帰れるだけのハチクを採ります。

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このまま帰るわけではありません。
竹林から少し離れたところに立っている、シンボルツリーのような桑の木。

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ハチクが顔を出す頃は、桑の実がほどよく熟れるのです。

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手の届くところの桑の実を、摘んで摘んで・・・

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このまま口に含むと野性的な甘酸っぱさが広がり、思わず目を細めてしまうのですが、
我が家ではこれをジャムにします。
砂糖をたっぷり入れて煮詰めますと、マルベリージャムが出来上がります。

マルベリー

風味豊かなこのジャム、パンに塗ったり紅茶に入れたり。
谷津田の恵みはこうして春、夏の食卓を、豊かにしてくれるのです。



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里山から 2015年04月19日 里山 トラックバック:0コメント:32

竹の秋。
ぬかるみも楽しからずや竹の秋
(南)

春になると地中の筍を育てるため、竹の葉が黄ばんできます。
ほかの草木の秋のありさまに似ているので、《竹の秋》と呼んでいます。
ちなみに秋の竹のことを《竹の春》といいますから、ややこしいですね。

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さて、これはみなさまお馴染かと思いますが、農園の近くにある「多部田」という里山です。
房総に多い谷津田の典型的な風景です。
我が庭に生えている山椒の葉が茂る頃、必ずこの谷津田に踏み入るのですが、
なんのためかというと《竹の秋》ですから。

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「多部田」は体が染まってしまいそうな新緑。見渡す限りの若緑。

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10分ほど歩くと竹林に着きます。さて今年の坊やたちはどうでしょう。

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探すまでもなく、地面から顔を出している筍たち。ヤッホ!です。

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担げるだけの筍を頂戴しましょう。

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春から初夏にかけてこの里山は、南亭家の食糧庫となります。
竹林の傍には美味しそうなセリが群生し、

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用水の土手を行くと一面のカンゾウ。

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ヨモギ、土筆・・・もう少しすると桑の実、そして淡竹と続き、我が家の家計を支えてくれるのですね。
竹林の帰りにそのセリとヨモギも失敬しましょう。

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それでも飽き足らず、農園に立ち寄ります。
馬鈴薯は全て発芽しました、これで飢える心配はありませんな。

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紅花絹さやもすくすくと育ち、

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野草天

愛らしい花を咲かせています。この花の天麩羅がまたオツなので。

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今年は久しぶりに赤蕪を蒔きました。ピンク色の漬物が楽しみです。

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畑を一渡り眺めてから、ほうれん草とスティックセニョールを収穫しましょう。

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さて、今夜はたいへん!
筍を染色用の大鍋で煮るは、セリ、ホウレン草、セニョールを湯がくは、
ヨモギを天麩羅にするわで、てんやわんやです。

そしてこれから暫くは嬉しい《タケノコ生活》が続くわけです。


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南日和 2014年07月12日 里山 トラックバック:0コメント:30

ザリガニの一夜。

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何度も載せたおなじみの多部田谷津。
夏になるとこの用水には、ザリガニの姿が多く見られるようになる。

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週末になると子供たちがザリガニを釣りに来る。
糸の先にスルメの足を結んで垂らすと、すぐにザリガニが抱きつく。
それを釣り上げるだけだから、至って簡単なものだ。

釣られたザリガニは餌を賞味できなかった口惜しさもあり、鋏を振りたてて怒りまくる。
怒りながら腹這いになって後退するのだが、この姿が「いざり」のように見えることから、
「いざり蟹」転じて「ザリガニ」と呼ばれるようになったという。

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このザリガニは片方の鋏を失っていた。それでも攻撃の姿勢を崩さない。

ザリガニは塩ゆでにするとタラバ蟹に似て非常に美味い。
ある日、何十年ぶりかでザリガニを十匹ほど釣り上げ、家に連れ帰った。

泥水の中にいたザリガニはそのままだと泥くさい。
一晩真水の中に入れて泥を吐かせたほうがいいと聞いていたので、
口広の大瓶に二三匹ずつ入れて朝を迎えたのだが。

起きてみるとザリガニはみんな遁走してしまった後で、しかもどこに隠れたのか一匹も姿が見えない。
やっとソファーの下に蹲っているのを見つけ、どういうわけか洗面所に隠れているヤツも確保。

次いで台所の芥かごの陰にも潜んでいるのを発見した。
この者は盛んに鋏を振りたてて威嚇する。
しかしどこか怯えているような気振りが見えて、急に哀れを催してしまった。

なんとか全員収容したものの、塩ゆでにする気はすっかり失せて、
くだんの用水に返すこととなった。



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