南酒房 2013年04月04日 怪人 トラックバック:0コメント:32

デパ地下の怪人、再び。
一昨年の暮れに杉下右京警部、コロンボ刑事、銭形平次親分といった最強の捜査陣に追われ、
遂に隅田川に飛び込んで消息を絶ったデパ地下の怪人。

それが昨年の春、突如復活して世間を恐怖のズンドコに陥れたことは、
怪人ファンだったら記憶に新しいことと思う。
しかし更に用心深くなった怪人は、再び姿を消してしまったのである。

あれから一年、すっかり世間から忘れ去られた怪人だったが、
春うららの4月始めのこと、某デパートの地下でそれらしい姿を見たという情報が飛び込んできたのである。

右京
「行っても無駄でしょうねえ。」
そう言いながらも現場に来た杉下右京警部だが。
たしかにサラダ売り場のガラスケースに一部、息で曇った箇所がある。

その先にある品はと見れば、アボカドを使ったサラダであった。
「おかしいですねえ、アボカドサラダは既に盗んだ筈ですがねえ、神戸くん。
おや次の相棒は何という名前でしたかねえ・・・」

最近やや冴えを失ってきた警部は、首をかしげながら現場を後にしたのだった。

菜の花A

さてデパ地下の怪人の新しいアジト、千葉市某所の小屋では、
盗視したサラダを基にした新作が出来上がろうとしていた。

デパ地下にあったのは「アボカドと焙りサーモンのサラダ」だったのを、
怪人は菜の花を加えるという巧妙な手口で、捜査陣をケムに巻こうとしているのだ。

アボカドと刺し身用サーモンを焙り、トマト・水菜とのサラダにしたのは、
完全に犯罪だがその上に季節の彩りとして、菜の花を持ってきたことはどう立件できるのか。
今後は目が離せない事件である。

そういえばサラダの上から無色透明なドレッシングがかけられているが、
散らばったメモを見るとどうやらオリーブオイルで作ったらしい。
《小さな瓶、例えば「江戸むらさき」のような空き瓶にオリーブオイルと塩を入れて、白濁するまでシェーク》
とやけに細かい。

しかも生意気に《インサラータ・プリマヴェーラ》と名付けている。

菜の花B

肉料理として塩・おろしニンニク・パセリで良く揉んだ鶏もも肉を、
ローズマリーを乗せてフライパンでソテーする香草焼き。蓋をして焼くのがポイントだという。

菜の花C

パスタはお馴染《パスタ・ボンゴレ・ロッソ》と、

菜の花D

ホウレン草と豆乳をミキサーにかけたソースが美しい《パスタ・ヴェルデ》だと!
生意気にもほどがあるっ!!

菜の花E 

デパ地下の怪人、過去の犯歴はカテゴリの「怪人」をごらんあれ。
その凶悪さを嫌というほど味わうことだろう。



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南酒房 2012年03月30日 怪人 トラックバック:0コメント:32

春サラダ2

新・デパ地下の怪人。
百貨店業界を震え上がらせたさしもの 「デパ地下の怪人」 も、
杉下右京警部と銭形平次、そして定年間近の老体を鞭打って駆けつけた刑事コロンボらの、
鉄壁の捜査網からは逃げきれず、凍えるような隅田川に飛び込んで消息を絶ったのが昨年の暮れであった。

このことはブログでも大きな反響を呼び、怪人を惜しむ声が続々と寄せられたことはまだ記憶に新しい。
しかし怪人は本当にこの世から姿を消してしまったのだろうか。
本当に川面を流されて東京湾のもくずと化してしまったのだろうか。

人の噂もなんとやら、そのような怪人がいたことも、次第に忘れ去られようとしていた先だっての日曜日のこと。
千葉の某デパ地下から怪人らしき人物が現れたという緊急連絡があったという。

はっきりと見た訳ではないがと前置きして、サラダ売り場の主任が語ったところによると、
サラダケースの一部が不思議な曇りかたをしていたらしい。

これは昨年被害にあったサラダケースの様子と全く似通っていたものだから、
駆けつけた署員に驚愕が走ったのは当然だろう。

さて怪人が目をつけたサラダとはどのようなものなのだろうか。
さる筋から秘かに手に入れた資料に従って再現したのが、上の写真である。

その名も「インゲンと生ハムのトスカーナ風サラダ」という。
野菜はその名の通り隠元を主役に、サラダほうれん草、水菜。
生ハムは正月用に買っておいたのが手つかずに残っていたから、なんとおあつらえ向きだったことか。

ボイルドエッグをボウルで潰して、ばらばらと乗せるらしい。
そして・・・どれどれ、ローストガーリックもパラパラだと?

問題は、いつものことだがドレッシングである。
大概はフレンチドレッシングで誤魔化してしまうのだが、
というよりそれしか知らないと言ったほうが正しい。

しかし最近気になるドレッシングを手に入れたので、使ってみませう。
それは「ノンオイル香酢ゆず」というどちらかというと和風のドレッシングなのだが。

これをオリーブオイル少々と胡椒とブレンドして、試してみます。
。。。。。。

わははははは!

春サラダ3

さて、次は烏賊のバジルソテー、赤パブリカ添え。
オリーブオイルでニンニクと烏賊を塩で炒めて、仕上げにバジルペーストをまぶします。
バジルペーストは自家製で、バジルとニンニクと松の実、
そして塩とオリーブオイルとともにミキサーにかけて作ります。

赤パブリカはシンプルに塩だけでソテーしてますね。

春サラダ4

〆はスパゲッチ!
お馴染グリーンパスタでございます。
ソースはホウレン草と牛乳をミキシングして、オリーブオイルで炒めたニンニク、ベーコン、に混ぜるのです。

きれいな緑色のソースが食慾をそそること、疑いなし!

春サラダ5

ん???
デパ地下の怪人の話をしていた筈だった。
なんだ、この尻切れとんぼは。

ま、いいか・・・


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南酒房 2011年12月28日 怪人 トラックバック:0コメント:33

さらば、デパ地下の怪人。
この半年、百貨店業界を震撼させたデパ地下の怪人。
最初に目撃されたのが6月25日、そして次は7月21日、やや間をおいて11月2日と、
まるで当局を翻弄するかのように神出鬼没だった怪人も、

ついに年貢を納めるときがきた。

年末の買い物でごった返す12月27日の、夕方だった。
サラダケースを凝視している不審な人物を見つけた店員が、
かねてから打ち合わせ済みだった合図を、携帯から送ったのである。

このことを予測して待機していた杉下右京警部と岡っ引きの銭形平次が、間髪入れずに現場にかけつけると、
毛糸の帽子を目深に被った猫背の男が気配を察したらしく、
するすると人ごみに紛れて逃げようとするではないか。

しかし、そこはこれまで何度も惜しいところで取り逃がした苦い経験のある捜査陣だ。
うまく出口から逃げようとした怪人の腕を掴んだのは、待ち伏せしていた刑事コロンボだったのである。

ところがこの怪人、一筋縄ではいかなかったのである。
多少老いぼれた刑事コロンボの手からするりと抜けて、猛烈な勢いで駆けだしたではないか。

往来を逃げる怪人、それを追う刑事コロンボ、そして杉下警部とあばたの敬六、違った銭形平次い!
日本橋から神田、神田から上野へ浅草へ!
たたたたたたああっと駆け抜ける四人の姿あああ、ポン!

(平次)
「あ!いけねえ、野郎っ隅田川へ飛び込んじまった!」
(右京)
「いけませんねえ、神戸くん。」
(コロンボ)
「わたしゃ、カミサンになんて言ったら・・・」

こうしてデパ地下の怪人はあっけなく冷たい川の流れに呑まれてしまったのだった。

怪人のアジトからは膨大なデパ地下に関するメモが出て来たのは言うまでもない。
そして最後の日付のメモにはこんなレシピが走り書きしてあった。

サラダ・ネバネーバ。
粘り気のある野菜や食材を中心にしたサラダ。
オクラ、山芋、なめこ、わかめ、いかソーメン、といったねばねば系と、
レタス、リンゴでしゃきしゃき感も楽しませる。

ドレッシングには柚子ポン酢に和辛子を小指の頭ほど溶いたものを使おう、云々・・・。

と、そのようなサラダを作ろうとしていたらしい。

ネバサラダ3

これはメモを基に科学捜査班が再現してくれたものだが、

ネバサラダ4

それにしてもさすがは怪人、よくここまで盗み見たものである。

さらにもう一品はどこで覗いてきたのかしらないが、
アボガドソテー・木樵風。
となっていて、アボガド、鶏肉、しめじ、赤パブリカを、
オリーブ油とニンニクで塩胡椒して炒めると書いてあった。

ネバサラダ5

これも再現してもらったのだが、まったりとした一皿に仕上がっていて、
サラダ・ネバネーバとのコラボレーションが絶妙な、えーと・・・

(右京)
「なんでしたっけねえ、神戸くん」
(平次)
「あっしは平次だって言ってるでしょう!何度も」
(コロンボ)
「わたしゃ、カミサンに聞かなきゃ・・・」

(平次)
「それにしても何も命まで落とさなくても」
(右京)
「そうですねえ、たいした罪ではありませんからねえ。亀山くん」
(平次)
「誰でえ、誰でえ。その亀山ってえのは!」
(コロンボ)
「わたしゃ、カミサンのところへ・・・」

しかし、このまま終わってしまう怪人ではないような気がしてならない・・・



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南酒房 2011年11月02日 怪人 トラックバック:0コメント:24

隠元生ハム

デパ地下の怪人、みたび。
右京さん、また妙な男が現れたそうですよ。
右京
ILLUSTRATED BY NANTEI
「はい?!」
ほら、例のデパ地下の。
「ああ、サラダコーナーで穴があくほど見つめる男ですねえ」
そうですけど、どうしましょうか。
「どうしましょと言われてもねえ、神戸くんならどうするんでしょうかねえ」

大きな事件にならない前に、別件でなんとかならないすかね。
右京
「はい?!」
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そんな特命係を尻眼に、今日も怪人は必死にサラダケースを見つめていたのだった。
なにしろ農園に行くたび、隠元が食べきれないほど採れるものだから、
その始末に躍起となっていたのである。

その躍起が見つめていた先には、隠元と生ハムのサラダが燦然と輝いていたのだった。
怪人はときどき喉仏を上下させながら、小さく頷いたり手のひらに何かを書くような仕草を見せながら、
およそ十分もケースの前でしゃがんでいただろうか。

やがてあたりに鋭い視線を走らせながら、用心深く去っていったのだった。

怪人は途中の激安スーパーに立ち寄ると、何度も迷いながら今日の目玉商品であった、
半額の生ハムパックを大事そうにカゴに入れ、ついでに水菜を購入したのである。

話は怪人が作ったサラダに飛ぶ。
やや硬めに湯がいた隠元は半分に切って、先ほどの水菜、
それから畑から採ってきたほうれん草の摘み菜に、生ハムを混ぜて、

多分オリーブオイルとフレンチドレッシングをミックスした、
オリジナルらしいドレッシングをかけている。
塩気は生ハムからのもので充分だからであろう。

そして仕上げに焦がしニンニクをぱらぱらと振ったらしい。

隠元薯蛸

もうひとつ、湯がいた隠元の残りをじゃが芋と、生蛸とでオリーブオイル炒め。
オリーブオイルにバターを少々溶かすのがコツだと、生意気な怪人である。
よーく見るとピンクペッパーなぞをあしらっているではないか。もう赦せない!

隠元パスタ 

そしてさりげくぺペロンチ―ノだとおおおっ!
許せん!

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右京さんこれ以上やつを放っておくと、なにをしでかすかわかりませんよ。
「・・・・・・・・」

右京さん。
「・・・・・・・・」

僕が誰だかわかりますか?
右京
「はい?!」


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右京さん、陽水を語る


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南酒房 2011年07月21日 怪人 トラックバック:0コメント:20

かいそう

デパ地下の怪人、再び。

ほとぼりがさめる、という言葉がある。
「熱が冷める」と書いて、そう読ませる場合がある。
辞書では[事件などの後の、世間の関心がさめること]と解説している。

事件にはならなかったけれども、何度も未遂犯のように険しい視線にさらされたことがある。
前にも書いたけれどデパ地下のサラダコーナーでのたび重なる不審な行動、
(それは向こう様が一方的に断じることだが)
向こうにしてみればいつ事件を起してもおかしくないジジイに見えたのだろう。

記憶を辿ればたしか、先月の25日あたりだったろうか。
ひじき明太子サラダを作りたいがために、長い間ショーケースを覗きこんでいたことがあって、
周りから要注意人物のように見られていたのだった。

あれから一カ月近く現場へ足を運ぶのを控えていたが、
そろそろ「ほとぼり」が冷めた頃ではないかと用心しながらサラダコーナーを訪れたのである。


幸いにも夕方とあって人が多く、南亭に眼を止める店員もおるまい。
さっそく海草サラダと書かれた一皿を凝視する。
これなら材料はあるし何かを買わなければならないとしても、値段はたがが知れているだろう。

今日はこの一品だけに集中し、怪しまれないうちにここを抜けだすのだ。

さてこの海草サラダ「わーたしの記憶が確かならー」
わかめ、めかぶ、ひじきといった海草を中心に、
サニーレタス、貝割れ、大根千切りなどの顔が見えていた筈だ。

あとは上からしらす干しを振りかけて、ドレッシングは三杯酢かな。
ただ出来上がりはデパ地下のものよりべちゃっとした感じになってしまった。
わかめの質の違いか茹で具合なのかもしれないが、南亭の多湿体質によるものかとも思う・あはは。

かいそう2 

もう一皿は、ほんとうはこれが食べたかった茄子、獅子唐、豚肉のコチュジャン炒め。

胡麻油でにんにく、豚こまを炒めた後から、獅子唐と乱切りの茄子を加えてさらに炒め、
塩、胡椒、胡麻油で軽く味付けしてから、
コチュジャン(大1)醤油(小1)牡蠣油(大1/2)砂糖(大1)、
それに水(カップ1/2)で作ったタレをよく絡ませて出来上がり。

海草サラダとのコンビも絶妙の、うひゃひゃな夕食である。


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