両国 2016年06月24日 江戸 トラックバック:0コメント:16

「真田丸」展。
大河ドラマ「真田丸」が人気だという。

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両国の「江戸東京博物館」では人気にあやかってだろう、「真田丸」の特別展が企画された。
是非にもという気持はなかったが、友人が当博物館に融通が利くらしく、
さまざまな企画展のチケットを送ってくれるので、今回も興味半分に出かけてきたのである。

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大河ドラマの人気を裏付けるように、平日にもかかわらず《会場はたいへん混み合っています》とある。
展示は真田氏や関係のあった武将たちが身に付けた甲冑、刀剣、衣裳はもちろん、
やりとりした文書、また城の縄張り図面など、真田ファンあるいは歴史ファンにとってたいへん興味深いものであろう。

真田といえば、歴史小説家の故池波正太郎氏に「真田太平記」という長編小説がある。
文庫本で全12巻という大作だが、武田の家臣だった昌幸が武田氏滅亡後、
権謀術数の限りを尽くして真田の領地を守り、やがて息子の信之・信繁ともども、
豊臣・徳川の争いに巻き込まれてゆく筋書きは、大河ドラマの流れと同じだろう。
しかし、池波正太郎氏はどうやら兄の信之を買っていたようだ。

池波氏は「真田太平記」の外に何篇かの真田物を書いているが、
そのいずれもが底意地の悪い幕藩体制の中で、懸命に藩を守り続けた兄、信之の話である。
特に「真田騒動」は、取り潰しを狙う幕府に対する信之の、凄みのある駆け引きが見ものであった。

ちなみに信之は背丈が185センチ、そして92歳の長寿を全うしたそうで、
当時の日本人としてはけた外れの人間だったようだ。
亡くなるまで幕府に睨みを利かせたというから、影の薄い印象からは想像もつかない傑物だったに違いない。

話は横道に逸れてしまったが、「真田」はこれぐらいにして常設展の方へ行ってみよう。
企画展の折りは必ず訪れる常設展だが、ジオラマの質の高さはいつ見ても飽きがこない。

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めぼしいところを紹介するだけでも、長くなるのでこちら江戸東京博物館をご覧いただきたい。

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江戸東京博物館を出て、両国駅の向こう側に行ってみる。
ほどほどの飲食街が続いていて、その中ほどに「横綱横丁」という路地がある。
一度入って見たかったのが、昭和の面影を残したカフェテリア「ニューストン」。

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この看板からしてどうだ!絶滅種に近いレストランの風貌ではないか。

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おお、長いソファーとイルミネーション!
こういう店で注文するのはカレーライスでもなければ、ピラフでもない。
絶対にハヤシライスでなければならない。

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昨日から煮込んでいたのではないかと思われる、濃厚なとろとろハヤシ。
これぞ昭和の味と夢中で完食してしまった。

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この横綱横丁には、行ってみたい店がかなり多い。
この鉄板居酒屋「アケボノヤ」は特にそそられた。
しかし、夕方の5時からという。無念。。。

今度は、絶対ここを取材するつもりだから、お楽しみに。
別に、興味ないか・・・?


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中野 2016年04月21日 江戸 トラックバック:0コメント:16

ヤチムン工芸GALLERY。
ブログでお世話になっている《ク―ママ》さんから、東京で個展を開くとの連絡をいただいたのは先月のことである。
迂闊にもそれが4月であることを見過ごし、てっきり3月の22日までと勘違いしていたのだ。
3月22日といえば伊豆へ行く前日で、それもあと三日しかないと思い込み、
結局「行けないかも」というお返事を送ったのだったが・・・

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後からもう一度確かめてみると、4月16日からとなっているではないか!なんという迂闊。
そうであれば、なにを置いても行かなければ申し訳ない。
ということで、18日の月曜日。中野に降り立ったのである。

実はこのヤチムンGALLERY界隈、非常に思い出のある一画で、
若かりし頃、丸井デパートの仕事を受け持っていた関係から、本社のある中野へ繁く通っていたのである。
その中野丸井を少し行ったところにGALLERYがあるとは、なんという巡り合わせだろうか。

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GALLERYは表通りから細い道に入ったところにあった。
《ク―ママ》さんは岩手県にお住まいのキルト&パッチワーク作家さんである。
素晴らしい色彩感覚のアイディア溢れた作品を創作しておられる。

今回はその実物を鑑賞することが出来るというわけで、楽しみにやってきたのである。
パッチワークは一時連れあいも習っていたことがあったが、たいへん手間のかかる仕事だ。
《ク―ママ》さんの作品はその緻密な作業もさることながら、包まれるような優しさに溢れている。

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ひとつひとつが、ほっとするような作品ばかり。

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本当はご本人と、愛犬のクーちゃんに逢いたかったのだが、昨日岩手に帰られたそうで、なんとも残念であった。

ところでこのギャラリーの名前「ヤチムン」は、沖縄の言葉ではなかろうかと思っていたのだが、
女性オーナーさんの話では、その通り沖縄で「焼き物」のことを呼ぶそうだ。
そういえば、ギャラリーの表側には器が沢山陳列されていたが、全て沖縄特有の焼き物だった。

なおもお話しを伺うと、なんと大嶺画伯をご存じだという。
(大嶺画伯のことは、拙ブログのカテゴリー「沖縄」をご覧いただきたい)
ますますのご縁を感じて、少なからず感激したものである。

ギャラリーを出て、昔はよく歩いた「サンロード」を訪れてみる。
特にこの裏通りにあった名曲喫茶その名も「クラシック」には、よく通ったものだ。
その歴史的な喫茶店は10年前に閉店したという。

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サンロードの尽きあたりが「ブロードウエイ」。この2階に知る人ぞ知る「まんだらけ」がある。
希少価値の漫画本やサブカルチャー分野を始めとするグッズを集めた、マニアの聖地とも言われている。

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「まんだらけには、ない物はない」とさえ喧伝されて、外国人の熱心に物色する姿も目立つ。
私もここでスターウオーズの珍しいフィギュアを手に入れたものだ。

その中野は、いつの間にかラーメン激戦区になったようだ。
商店街の5軒に1軒はラーメン店ではないだろうか、そう思わせるほど多い。
しかも創作ラーメン、例えば「バラ肉そば」「煮干しラーメン」「マグロ醤油麺」?・・・
といった、いずれも口にしてみなければ想像のつかないラーメンばかりである。

決して安くはないそれらのラーメン。700円、800円も支払って首を傾げるような代物だったら、
泣くぞ!ワシは・・・。

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というわけで、界隈を歩きまわってやっと見つけたのが、東京ラーメンと書かれた店だった。
これなら間違いないだろうと、味玉ラーメンを注文する。

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だが、だが・・・これは脂がぎとぎとと浮いた、いわゆる背脂ラーメンではないのかね?

しかも、味が濃すぎね??
地元で昔から商いしていた「XX軒」のようなラーメン屋、そのさっぱりした味は絶滅危惧種になったのだろうか。

まあしかし・・・それを抜きにすれば、不思議な縁に導かれた心地良き一日であった。


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柴又 2016年03月18日 江戸 トラックバック:0コメント:24

寅次郎は生きている。
京成電鉄の特急に乗ると、30分ほどで高砂駅に着く。
ここで金町行きに乗り換えると、一駅目が柴又である。ご存じ「寅さん」が生きていた町だ。

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柴又駅前には「寅さん」の銅像が立っている。銅像と一緒のショットを撮影する人が多い。

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駅前からすぐに帝釈天参道になる。寅さん映画の世界そのままの懐かしい町並みが続く。

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参道の途中にある草団子の「とらや」は、1作から4作目まで実際に映画の撮影に使用した店である。

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参道の突き当たりは無論「帝釈天」。

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柴又帝釈天は正しくは江戸時代初期に創建された、経栄山題経寺という日蓮宗の寺院である。
次第に帝釈天が信仰を集めるようになり、現在の呼び名で親しまれるようになった。
観光客が居ないときの境内は、源公(蛾次郎)が箒を動かす傍らを、
飄々と町に出かける御前さま(笠智衆)が、目の前を横切るような錯覚に襲われる。

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この日は柴又ツアーの一行だろう、境内は大勢の人で賑わっている。

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ツアーガイドだろうか、『なりきり寅さん』が案内している姿には笑ってしまったが。

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ところで今日の目的はここである。帝釈天の裏手にある『寅さん記念館』。
ある方から入場券を頂いたので、せっかくだからと訪れたのだ。

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熱烈な寅さんファンではないが、全48作品だったか・・・その内30本近くは観ている筈だから、ファンの端くれにはなるだろう。
柴又が寅さんファンのメッカだとすれば、『寅さん記念館』はさしずめモスクということになる。

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映画のセット、たとえば「くるま菓子店」や、タコ社長の印刷屋、参道のジオラマなど、
ファンならずとも興味深い陳列が続々と現れる。

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いちばん人だかりがしていたのは、寅さんの分身のようなトランク。
たしかに《寅さんの全財産》だ。

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『寅さん記念館』の真向かいが『山田洋次ミュージアム』というから、なかなか忙しい仕掛けになっている。

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ひとつひとつ紹介するのも草臥れるので、館内はざっとこんな様子だということで済ませよう。

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寅さん記念館のすぐ傍を、江戸川が流れている。
写真左手の川べりに、歌でお馴染の『矢切りの渡し』がある。

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これは4年前の正月過ぎに訪れた時の写真である。
渡し船に乗って対岸に着き、また戻ってくるというだけの往復で、
「連れて逃げてよ~♪」とは程遠かったが、のんびりとした気分を味わったものだ。

さて、そろそろ昼食でも摂るか。
懐がいつも寂しい私だから、出先では非常に逡巡するのである。
結局はコンビニのお握りで済ますことも多いのだが・・・

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ただ柴又くんだりまでやって来て、コンビニはないだろう。
高そうな料理屋から目を背けて、えいやっと入ったのは土産物屋と見紛うような蕎麦屋だった。
不安だったがこの際、美味い不味いなど言っておれるか!

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鰊の煮物とせいろを注文する。ついでに蕎麦焼酎を頼む。
とどのつまり、呑むことが眼目だったわけだ。

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強い蕎麦焼酎を含むと舌が鈍麻するらしい。鰊も蕎麦も他人はどうか知らないがそれなりに美味い。

昼の酒はたちまち悪魔のように五臓を駆け巡る。
蕎麦屋を出ると、春の鈍い光に眩暈を覚えるほどだった。

しかし昼間から「川千」の鰻なんかで、さりげなく呑んでる人も大勢いる。
世の中間違っておる!

すると。
「それを言っちゃあお仕舞いよ」
寅さんの声がした。

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深川大祭 2015年08月24日 江戸 トラックバック:0コメント:16

陰祭り。

江戸三大祭りのひとつ深川祭。例大祭は三年に一度で昨年がそうだったから、
今年は陰祭りで、神輿五十基が揉み合うという勇壮さは見られないが、
それでも各町内町内で神輿が水をかけられながら練り歩くという、深川らしい一日となる。

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友人と逢うためその深川を訪れたのだが、
約束より早目に着いて祭りの雰囲気を味わったのは当然である。

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やはり例大祭と比べて人出は少なかったが、それでも富岡八幡の境内は多くの見物客で混み合っていた。

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昼から飲める居酒屋も満席のようである。
ふらふらと吸い込まれそうになったが、夜の予定がある。
ここは指を咥えて素通りする。

友人宅で自作のオーディオ自慢を拝聴したりしているうちに、夕暮れとなる。
それ!とばかりに向かったところは木場にある香港料理店。
その名も『香港亭』という評判の店である。

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二年前にも入ったことがあって、味も値段もたいへん満足したものだった。
今回は別メニューを味わってみることにする。

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先ずは鶏の香味だれ。

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次いで豚のタン塩。

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野菜も取らねば・・・ふくろ茸と野菜の旨煮。

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そして前から気になっていた牛アキレス腱の煮込み。
酒は甕出しの紹興酒。

アキレス腱は予想以上に柔らかく、コラーゲンたっぷりといった食感だった。
台湾以来の珍味と芳醇な紹興酒。

イヤ参った、参った!


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深川(三) 2015年06月29日 江戸 トラックバック:0コメント:24

お不動さん、八幡さま。
歩き疲れたし何より腹が減った。門仲でなにか食べよう。

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門仲は深川不動堂と富岡八幡宮の門前町として発展してきたが、どちらかというと『お不動さん』のほうが人気なようで、
不動前の『ご利益通り』という商店街が賑わいを見せている。

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ご利益通りの入り口には、明治40年から団子・大福などを商ってきた『伊勢屋』という菓子屋がある。

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食堂も併設していて、洋食、ラーメン、丼物、はては甘味に至るまで供する、なんでも食堂である。

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すぐ傍には名物『揚げまんじゅう』。これは胃にもたれたので一度しか食べたことがない。

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それより『華』の「金鍔」のほうが数段値打ちがあるだろう。
上品な餡と金鍔模様の職人技は、さすが120年の伝統を守ってきた逸品だ。

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突き当り、不動堂の手前にここで昼飯と決めた京料理『近為』がある。
京料理といっても、そんなに敷居の高いものではなく、西京漬けの魚と京漬物が中心のごく家庭的なご飯が食べられる店だ。
なかには親子丼とか京風うどんといった手軽なお品書きもある。

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注文するとけっこう待たされるのだが、お茶とともに漬物が盛られた鉢が出されて、待ち時間を退屈させない按配になっている。
このお漬物は無くなるとまたもう一鉢、もしかすると際限なく出してくれるのかも知れないが、そんなお客は居るだろうか・・・
ただ愉快なのは囲炉裏を真ん中にした大きな卓を囲んで、ご飯待ちの見知らぬ人同士が、
京漬物をハリハリぼりぼり噛む音を共有していたことであった。

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(2011年撮影)
前回の「京風ぶぶ漬け」も楽しく頂けたが、

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この日は「銀鱈の西京漬けご膳」にする。銀鱈の味はもちろん言うことがない。
しかしそれよりもジャコや糸こんにゃくを使った「お晩菜」というのだろうか、これだけでご飯が進むような小鉢に喝采。

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『近為』の本体は京漬物を商っている。すぐ傍にその店舗がある。
もちろん西京漬けも並んでいた。

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深川に来たからには、お不動さんと八幡さまに参らなければ罰があたる。先ずは深川不動から。

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次いで富岡八幡宮。

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ここには日本最大の神輿が鎮座している。

神輿

あまりの大きさと重さで担ぐことは滅多に無いという。替りに小振りの二の宮が造られているほどである。

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再び駅に向かって裏通りを歩く。途中「辰巳新道」という路地があって一時はよく飲んだものだ。
しかし、いかんせんまだ日が高い。日が高いが喉の渇きを覚える。

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仕方がない(何が仕方ないのか判らないが)午後からやっている立ち飲み酒場に向かう。
喉を潤すのに喫茶店ではなく、酒場というのが南亭の面目躍如といったところではないか・わははは!

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ハイサワーと串2本、占めて350円。お見せするような光景でもないので写真割愛。
ケチな客で済みません!


なお、江戸三大祭りのひとつ深川例大祭の模様は、熱烈的歓迎的脱力的取材をご覧あれ。
神輿50基が繰り出す本祭りは3年に一回。昨年がその本祭りだったから次は平成29年8月ということになる。
是非、お忘れなく。


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