南回廊 2011年08月31日 俳句 トラックバック:0コメント:22

俳句47

八月尽。

読んで字のとうり八月が尽きること、すなわち八月が終わることである。
歳時記の中ではとうに夏は終わっているが、現実の暮らしでは夏休みや避暑の終わりであり、
明日から新学期という区切りが八月三十一日なのである。

現役から退き子供もとうに独立した我が家で、
八月尽といわれても特に感慨のあるわけでもないが、どうしたことか線香花火が何本か残っていて、
多分つれあいがどこかから貰って来たのかもしれないその少ない束を、
昨夜は真っ暗ににした室内の、しかも台所で全てに点火したのだった。

はなび1

ま、侘びしい花火の情景ではあるが、この刹那刹那の光よりも、
しばらくは部屋中に漂う甘い刺激の火薬臭が、子供の頃の路次の記憶を呼び起こしてくれたのであった。


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テーマ:詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル:学問・文化・芸術

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