南回廊 2011年12月29日 俳句 トラックバック:0コメント:46

 俳句55

年尽くる。
俳句では《年末》を表す季語は三十近くございます。
よく知ったところでは「歳暮」「歳末」「歳晩」「年の暮」「年の末」なんてえのがありますが、
「年の際」「年の峠」「年の梢」「年の湊」ともなると、もういけません。

このほかにも《行く年》《惜年》《除夜》などの類を入れますと、
五十はくだらないという賑やかさでしてな。

ここに使いました「年尽くる」も《年末》の一族でございます。
兄弟には「年果つる」君や「年つまる」ちゃんなどが続いておりますが。

さて今年は戦後最悪といわれるたいへんな年でございました。
少し前の宰相の言葉ではありませんが「ミゾウユウ」の災害にみまわれまして。
こういうことになるてえと、今まで紙より薄かった人と人との絆が大切だと、
身に沁みるようになるのでしょうな。

まことに切なく、ずしりとくる漢字でございました。
来年のことを言うと鬼が笑うと申しますが来たる年は、
明るく元気な一字で締めくくりたいものでございますよ。

ところで、今年の高座もこれで最後でございます。

この一年馬鹿馬鹿しい噺にお付き合いいただいた、物好きなお客さま。
深く感謝申し上げます、とともに来年も適当なご贔屓のほどよろしくお願いいたします。

えー、あたしは暮も正月も、どこへも出かけないんで・・・
呑んでは寝、起きては呑むの毎日でございますよ。

お暇でしたら一升瓶と珍味を抱えて訪ねていただくと、嬉しいこと限りないのでございますが。


倶楽部2



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テーマ:詩・和歌(短歌・俳句・川柳)など - ジャンル:学問・文化・芸術

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