南回廊 2014年08月31日 伝統 トラックバック:0コメント:22

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風の盆。

越中八尾は富山駅から高山線で25分。
古くから栄えた街道の町である。

その越中八尾といえば、おわら風の盆。
おわら風の盆は、最も静謐で幻想的な祭りである。
踊りは優美で品格があり、音曲にはそこはかとない哀愁がある。

特に胡弓を使うのは全国でも珍しい。
太棹の三味線を従えて、胡弓は啜り泣くように歌い出す。
すると菅笠を目深に被った男女が、風のように舞い始める。

菅笠の翳でその表情を窺い知ることはできないが、
ぼんぼりの淡い光に浮かび上がる女性の項(うなじ)は、 艶めいて美しい。

風の盆の「おわら」は、女は女踊り、男は男踊りと振り付けは分かれている。

しばらくは別々に豊年の祈りを舞うのだが、
やがて男女が混ざりはじめると、 慕い合い忍び合う恋情の踊りになる。

実際、民謡おわら節の内容は、ほとんどが恋の歌である。

♪見たさ逢いたさ思いが募る 恋の八尾はオワラ 雪の中
おわら踊りの笠着てござれ 忍ぶ夜道はオワラ 月明かり
お風邪召すなと耳まで着せて 聞かせともなやオワラ 明けの鐘
月が隠れりゃまた手をつなぐ 揺れる釣橋オワラ 恋の橋
針の穴から浮名がもれる 逢うて逢われぬオワラ 人の口♪






この<おわら踊り>、詳しくは昨年の『風の盆』をご覧ください。
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テーマ:伝統芸能 - ジャンル:学問・文化・芸術

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