南日和 2014年09月30日 房総 トラックバック:0コメント:12

一心に貌掻く犬や萩の宿
(紀)

萩を見たくて川村美術館の自然園に出かけた
雲一つない秋晴れのまことに心地よい散策日和。

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川村といえば当然、これはと思った企画展や、お気に入りの常設作品を観に美術館へ入るのが常なのに、
この日は園の散策のみが目的という妙なものだったが、四季折々の草花を愛でに来るだけの人も多い。

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初夏から七月一杯は紫陽花のモールが出迎える散策路。
今はすっかり萩の群集に取って変わり、紅や白の儚げな花を揺らしていた。
といっても見頃は過ぎたらしく、花数は少なく残った花も黒ずんできているが。

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杉林の中に入る。
中間にしつらえた大きな縁台に寝ころぶと、杉のてっぺんから覗く空が虚無的なほど青い。

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園の奥にある欧風花壇。

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これもシュウメイ菊の一種らしい。

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萩の見頃は逃したが、これからはリンドウ、ホトトギス、十月桜、パンパグラスなどが出迎え、
やがて華やかな紅葉の晩秋となる。

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萩は古から日本人に親しまれ、詩歌にも詠われている。
万葉集には、

吾が待ちし秋は来たりぬ然れども萩が花ぞもいまだ咲かずける(詠み人知らず)

など142首の歌が見られることからも、如何に萩への愛着が強かったかが伺える。
特に万葉歌人として名高い山上憶良が、秋の野の花の代表として七種の花を数え、
その筆頭に萩の花を挙げて以来、更に愛される秋花となった。

萩には鹿鳴草、鹿妻草、玉見草、庭見草、初見草、古枝草などの雅名が多いのも特徴である。

芭蕉にも名句がある。

一つ家に遊女も寝たり萩と月





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テーマ:博物学・自然・生き物 - ジャンル:学問・文化・芸術

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