昭和日和(其の六) 2017年07月30日 漫歩 トラックバック:0コメント:16

幕張銀座商栄会。

幕張は千葉駅から10分。

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JR幕張駅を降りると、すぐに京成電鉄の踏み切りになる。

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生活感いっぱいな私鉄沿線の風景。

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踏み切りを渡ってすぐの路地に、商店が固まっている。
「幕張銀座商栄会」という数十メートルほどの商店街である。

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前回紹介した「大島商店街」と比べると、閑散と言う言葉がぴったり。
平日の昼間だというのに人影がまったく見えない。

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シャッターを降ろしたままの店舗ばかりで、まるで歯の抜けたような通りだ。

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この幕張銀座は、たしか数年前にも訪れている。
その時はまだ賑わいが残っていたようで、上の中華食堂「芳葉」でラーメンを食べた記憶がある。
というより当時の店主だったのか婆さんが、カウンターの向こうからかけた言葉が忘れられない。

「うちのラーメンは不味いよ!」なんて、笑いもしないで言ったものだから一瞬、凍ってしまったが、
立ち直った私は「その不味いのちょーだい」と応酬したのである。
にたりと笑った婆さんが作ったラーメンは、不味い筈がない。
あまりいい洒落ではないが、婆さん一流の笑わせ方だったのだろう。

そんな強烈の思い出がある「芳葉」も、《健康上の理由で暫らくお休みします》の貼り紙があり、

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「一番しぼり」の看板を立てた居酒屋も、同様だった。

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この日だけだったかも知れないが、シャッターを開けている店は、
入り口近くの八百屋さん、中ほどにある米屋さんと手芸店、そして理髪店など数店だった。
遅かれゴーストタウンとなるのは目に見えている。

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ここにもひとつの昭和が滅びようとしているのだ。
別の踏切に差し掛かると、ちょうど京成電車が走り過ぎるところだった。
トトントトトトン・・・踏切の音は郷愁の音。

ちなみに冒頭の踏み切りの道路をまっすぐ行くと、
幕張メッセを擁する幕張新都心に至る。
イオンモールやコストコなど大型店も多く、旧幕張が廃れてゆくのも当たり前であろう。

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踏み切りを渡ると、クラシックな喫茶店が見えた。

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これがなんと蕎麦屋!?興味深々、入ってみる。

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ランチのひとつに「だしまき卵と蕎麦」があって、天麩羅も一品選べるという。
蕎麦は歯ごたえのある二八蕎麦。
選んだ天麩羅は玉ねぎと桜海老の掻き揚げである。

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掻き揚げはかりかりに揚がっていて香ばしい。
だしまき卵の控えめな味付けも好もしく、そういえばそばつゆも出色だった。
カツオとサバそして醤油・味醂だけで丁寧に作った出汁に違いない。蕎麦湯で割って飲むと更によく判る。
まろやかでかつ、すっきりとした後味は並の蕎麦屋で味わえないものである。

そばびすとろ「野の茶」。
思わずいい店にめぐり合った。
廃れゆく幕張で頑張る「野の茶」、機会があったら是非訪れていただきたい。



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