ソラマメは不吉?ソラマメは12月に種を蒔きますが、
冬の間は霜や寒風から苗を守るため、紗のネットの中で育てます。
赤ちゃんのねんねこのように、ね。
2月には元気に苗が出揃い、
三月にはネットから出して、広々とした畝に植え替えるのです。
四月のあたまごろには、ご覧のような白に黒斑の花が咲き、
やがて豆が育ってきます。
そら豆は地面に向かって垂れ下がるのではなく、ご覧のように天を向いて大きくなるので、
「空豆」「天豆」と呼ばれていますが、さやの形が蚕に似ていることから「蚕豆」という字もあてられています。
五月の半ばも過ぎると、嬉しい収穫期。
ぷくぷくの豆くんたち。
可愛いねー!
ところでこのそら豆、古代ギリシャではすでに栽培されていたといいいますから、以外に古い豆の種なんですね。
ただしその古代ギリシャでは、不吉な植物として決して食べることはなかったそうです。
花弁の黒点が死を連想させたため、古代ギリシャ人はソラマメを葬儀に用いたといいます。
古代ギリシアの数学者・哲学者ピュタゴラスは、そら豆の茎が冥界と地上を結んでおり、
豆には死者の魂が入っているかも知れないと考えたほどです。
そんな蘊蓄を聞いてもですね、
食べたいが優先する南亭は、ひたすらそら豆を剥いてゆきます。
この日は贅沢にそら豆を使ったパスタを作りました。
そら豆とサーモンのパスタ。
これもまさに百姓冥利と言えるでしょうね。
またまた、数年前に閉じた農園の話をしてしまいました。
未練がましいですね。。。
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