fc2ブログ

笑話 2021年09月18日 笑話 トラックバック:0コメント:11


ハナモゲラ歌会。
ハナモゲラ語とは1970年代、山下洋輔、坂田明などの、
ジャズマンの間で使われていた密室的な言葉であったものを、
タモリが編纂して世に流布するに至った、極めて脱力感に満ちた言語である。

文学においても同時期に、筒井康隆がその著書「俗物図鑑」の中で、
ヒラレンベン評論家という人物に、ハナモゲラ語の一派であるヒラレンベンについて、
滔々とその持論を述べさせている。

「ヒラレンベンとは、いわゆるハナモゲラを原初とするメナホレであり、しかもモノヘノヘ・・・」
と延々と続くくだりは、悲劇的にも通勤電車の中で読んでいたのだった。
それは地獄に近い痙攣的発作に似た笑いをもたらしたのである。
私はとうとう途中下車を余儀なくされてしまった。

酒場
ILLUSTRATED BY NANTEI

当時、社会の役立たず数人が、勝鬨倶楽部というグループを作って遊んでいたことがある。
さっそくそのハナモゲラ語で遊ぼうということになって、
赤提灯の奥の小部屋でハナモゲラ語による歌会を催したのである。

ハナモゲラ歌会の難しいのは、歌を作ることよりも評である。
例えばマナヒレホをどう解釈するのかは、馬鹿の沽券に関わることであり、
毎回今までにない緊張感で、小用の頻度が高まったのであった。
古い手帳にその記録がいくつか残っている。
その中で笑いころげた秀逸の作と評を紹介する。

めなほろひ へねのまひもれ しりもへろ あへなへれへれ ふひれほろもそ(築地の少将)

《誰かの評》
「めなほろひ」は「へねのまひもれ」にかかる枕ことばですね。
おりしも野も山も「しりもへろ」となって、
「ふひれ」を「ほろもそ」しないといけなくなくなった「あへな」。
「へれへれ」は意表を突いた言葉ですが、そのために一層涙なしには詠めない別れの歌だと思います。

《少将への返歌》
みしそみへ なめしへれもし はれひもに ほろひはらひれ あへらあへらへ(丸の内中納言)

《誰かの評》
いきなり「みしそみへ」だからねえ。そして「はれひもに」でしょう。
でも気丈なふりをしても「ほろひはらひれ」に、隠しきれない哀しみが溢れていますねえ。
さらに驚いたのは「あへらへ」と結んだことです。
これは少将の「へれへれ」の韻を踏んだのですねえ!憎いほど複雑な心理の歌だと思いませんかあ!
わはははは。
アハハハハ。

なお、ハナモゲラ和歌の技法は、ジャズドラマー小山彰太による
「定本ハナモゲラの研究」で論文としてまとめられている。
馬鹿なことばかり書いてあんた・・・
抗癌剤の打ちすぎで、頭おかしくなったんじゃないの?





スポンサーサイト



コメント

PCの不調で皆様せっかくのコメントが消えてしまいます。
メカ音痴で、なかなか対応できませんが、
ご容赦くださいますようお願いいたします。
なお、頂いたばかりのコメントは必ず拝読するようにしております。
  1. 2021/09/18(土) 16:01:36 |
  2. URL |
  3. NANTEI #8g7ZE2Jk
  4. [ 編集 ]
ははは・・・。おもしろい、にぎやかな記事でした~。
なあんとな~く覚えています、ハナモゲラ語・・・。タモリさんが深夜番組でそのことを
話していたような、うっすら記憶があります。
この人たちの全盛期は本当におもしろく、日本が元気だったですね。
筒井康隆氏や小林克也氏やらみんな横のつながりがあって
文学も音楽も元気な日本でした。

今はあれはダメ、これもダメと規制がありすぎて
一見自由なようで、権利などには神経質なので、その分元気がない
ありふれた、おとなしい表現がおおいです・・。

タモリさんたちハチャメチャでしたもんね。。。
子ども心に楽しそう~って見ていました。
  1. 2021/09/18(土) 17:14:17 |
  2. URL |
  3. てのりぱんだ #C/Rcg83E
  4. [ 編集 ]
こんばんは。
流行りましたねー!
タモリが伝道師だったような。
そういえば、巨泉さんもCMで独特のハナモゲラをやってましたね。
キャプリテトレバ スギチョビレなんて(^^)
ところで「勝鬨倶楽部」は聞いたことありますよ。
D通のKUさんもメンバーだったそうで、
南亭さんもその一員だったことに驚いたものです。
できれば参加したかったなー!残念(^^;
  1. 2021/09/18(土) 20:47:11 |
  2. URL |
  3. Toku #JalddpaA
  4. [ 編集 ]
ウィキペディアから辿って、アフリカ民族音楽 "ソバヤ"聴いて来ました。
もう最高、頭おかしくなりそうです。今夜はいい夢が見れそうです。(;^ω^)
  1. 2021/09/18(土) 22:09:50 |
  2. URL |
  3. おはな #LkZag.iM
  4. [ 編集 ]
こんばんは
や~流行ってたことありますね~
おもしろいけど難しいわ
活弁の練習にもいいかと思います
南亭さんもやってたんですか

今日はどおかな
コメントに失敗してます
結局送信できないで帰ってきたこと3回

私のパソコン調子悪くて
固まってしまったり、途中でネットに接続できませんでしたと出たり
前に使っていた機種のように思うようにできません
私の頭が退化したばかりでもないと思います、
根気がなくなったことは確かですが・・・

パソコン離れがどんどん進んでいます
ご迷惑を掛けたらごめんなさい。

  1. 2021/09/18(土) 22:56:49 |
  2. URL |
  3. テッポコ #4BrfiKGg
  4. [ 編集 ]
ハナモゲラ?
昔、聞いたことがあったような。。。
こういう世界は、考えないで楽しめばいいのか、
多少は考えながら笑ったほうがいいのか悩みます。
面白味が無いと評される小生としては・・・
しかし、即興とも思えないハナモゲラ短歌と評。
勝鬨倶楽部へ加入するには、特異な才能が必要なんですね!
畏れ入りました。
  1. 2021/09/19(日) 10:14:58 |
  2. URL |
  3. 昨日庵 #-
  4. [ 編集 ]
てのりぱんださん。
こんにちは。

あまり受けない話かと思ってました。
面白いと言っていただき、救われます^^

そうですね、この頃の番組は勢いがありました。
新しい笑いも次々と生まれて、
大人も子供もテレビにくぎ付けだった気がします。
  1. 2021/09/19(日) 12:02:42 |
  2. URL |
  3. NANTEI #8g7ZE2Jk
  4. [ 編集 ]
Tokuさん。
こんにちは。

巨泉さんのハッパふみふみも、
ハナモゲラの一種ですかね。
とにかく、わたしらにとっては大きなカルチャーショックでした。
勝鬨倶楽部はご存じのKUさんが発案者で^^
あとはTHIBAテレビの方、日刊Sの社員などの寄せ集めです(笑
もっと頻繁にお付き合いできていたら、
絶対お誘いしたものを。。。
  1. 2021/09/19(日) 12:11:50 |
  2. URL |
  3. NANTEI #8g7ZE2Jk
  4. [ 編集 ]
おはなさん。
タモリの「ソバヤ」は凄い芸?でしたね。
ともかくハナモゲラは文化的お笑いだった気がします。
  1. 2021/09/19(日) 12:22:27 |
  2. URL |
  3. NANTEI #8g7ZE2Jk
  4. [ 編集 ]
テッポコさん。
こんにちは。

流行りましたねー!
私は見て喜んでいただけです^^

パソコンの不調は参りますね。
爺さんの手には負えなくなりました。
中古のパソコンを買おうと思ってます。

テッポコさんのコメント、
無事届いてます^^
  1. 2021/09/19(日) 14:33:51 |
  2. URL |
  3. NANTEI #8g7ZE2Jk
  4. [ 編集 ]
昨日庵さん。
こんばんは。

この手の笑いは微妙でして、
全く笑えない人も少なくなかったようです。
ナンテイのような幼稚な頭の者が、
即、飛びつくようで^^;
  1. 2021/09/19(日) 19:25:56 |
  2. URL |
  3. NANTEI #8g7ZE2Jk
  4. [ 編集 ]

コメントの投稿


管理者にだけ表示を許可する

トラックバック URL
http://nantei1943.blog129.fc2.com/tb.php/2428-4da63a9a
この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)